紅onくれない

 「紅葉」というにはもう少し違いますが、葉が低温で染まってても咲き続けているのがこの花。

 ギヨーの’ヴァンテロ’です。

ヴァンテロ2012冬

 この時期ならではの大き目に咲いた花が、小さめの葉の上に少しうなだれて。しかも濃い目のピンク~紅色の花と、葉の色のバランスも絶妙。香りも高く。

 一般に赤めの花は、出芽も赤いのが通常。紅葉も赤く。
 また小ぶりの株に繰り返して咲く品種は花が小さめになりがちですが、この品種はいつもたっぷりと咲いてくれています。

 この品種についてもずっと迷っています。
 地植えにするか、鉢植えにするか。

 どこで花にSTOPをかけるかも。
 咲きそうな蕾がまだまだ二つ…。

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晴れ間の笑顔

 寒の雨、雪…。寒いし、なんとなく不安げな空模様ですが、その合間に晴れ間も見えます。

 ジェネラシオンジャルダン2012冬

 一輪開いた’ジェネラシオン ジャルダン’。

 2009年秋に発表。同じタイミングでお披露目された大スター’ローズ ポンパドゥール’や、’ブリーズ’ペッシュ ボンボン’などきれいどころの影に隠れていますが、実はスグレモノ。

 海外では秋~冬に花を見る習慣なく、日本でないとどこまで咲くか分からないのですが、’ポンパドゥール’とこの品種だけは今でも花が。

 また太めの枝が出る品種が多いデルバール作出品種の中では、枝が細め。シュラブにしていますが、直立した枝の先に、花がふんわりと咲きます。

 花をこんなときまで咲かせて…もう少しで、ほんの少しだけ、オヤスミの時間をつくろうと思っています。
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ひだまりのスイートハート

 とっても寒い中にも、陽が差してあたたかな気持ちになれる日や時間があります。

 ペルルドール2012

 ’ペルルドール’Perle d'or。1875年仏ジョゼフ・ランボー作出、1884年フランシス・デュブリュイ紹介と伝えられます。花名は「黄金の真珠」の意味。別名’イエロー セシル ブルンネ’。

 地植えにして10年以上。最初のうちは「芽が無い! どこで切ろうか…」と一生懸命芽を探していたりしましたが、最近は花がら摘みだけでほぼ放任。高さ約60㎝くらいのママでどこからか枝を伸ばし、繰り返して花をつけます。ほとんど日陰の場所に植えてありますが、この時期でもこんな感じに開花。

 系統はポリアンサ? チャイナ? 
 イヤイヤこの「ほっ」とする感じは、’セシル ブルンネ’同様「スイートハート・ローズ」と呼びたいものです。
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寒中はバラ農繁期

 足の先・身体の芯からひんやり~。
 6日に小寒、21日には大寒で、一年中でいちばん寒い季節です。

 この時期が、バラ栽培はいちばん忙しい時期。新品種の庭への植え付け、1本移動することによる色彩と樹形の組み合わせのバランスが変わることによる植え替え。育ちが悪い株は鉢に。そんなことで冬休みには地植えで約20本、移植・植え付けをしました。

 そしてつるバラの誘引・剪定、鉢の植え替え…暮れまで花を楽んでいると、ついついこういった作業がこの時期に集中します。農繁期です。

 もうそろそろ蕾に色があっても花が開かなくなってきていますが、まだ花が咲いている株も。そのうちの一つ’ボレロ’です。冬の花はみなそうですが、深いカップ咲きに。まるで寒さで襟を立てているようです。

ボレロ2012冬

 この品種、2年地植えにしているのですが、なかなか大きくなりません。年がら年中花をつけるためでしょう。とても丈夫で、葉は常にあります。
 京成バラ園では、大きな株に花が立派に咲いていますので、どうやって大きくしたかと聞いたら…

「蕾をとり続けた」

 とのことでした。
 逆にコンパクトなかたちで咲き続けるので、鉢植えには最適。

 さてさて今年はどうしようかな…。 


 

 
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薔薇にも春の色添えて

 あけましておめでとうございます。

 お正月は十数年ぶりに、都々逸(どどいつ)、端唄(はうた)や俗曲、尾張万歳(おわりまんざい)、お座敷歌などなどばかり聴いて過ごしました。

 端唄の代表曲の一つ「梅にも春」には、

 梅にも春の色添えて 若水汲みか車井戸

 とあります。梅の花はもう少し先。しかし薔薇には「春」の色がみえてきました。「若水」(新年にはじめて汲む水)は、鉢植えに。

 わかな2012春

 この丘に 菜摘ます子 家聞かな 名乗らさね

 とは、雄略天皇の歌。新春のすがすがしい空気の中、摘んでいる菜は、七草粥用でしょうか。

 ついつい名前を聞きたくなる初々しさ…花の名は’わかな’です。



 今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 
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玉置 一裕 (たまおき・かずひろ)
産經新聞メディックス勤務。ローズブランドコレクション『New Roses』を編集。
愛知県出身、射手座のO型。園芸歴37年・バラ栽培歴32年で愛知の私宅でバラ約400種類を栽培。


「バラは『育種家が自然を相手に創り上げた、クリエイティブな作品』と捉えています。歴史が古いだけに生活や芸術・文学との関わりも深く、栽培するだけでない楽しみ方がたくさんありますよ」